地元のバンコクの人たちのほとんどが何らかの形で中華系の血が入っているといわれ、タイの職場のホワイトカラーの多くを華僑が占めるので働いていても違和感がありません。また、適度な距離感を保ち淡々としていて都会的というのが、隣国の人たちのバンコクの人に対しての評価です。

イサーンの街並み

一方でバンコクには、愛嬌のある鼻の丸い浅黒い親しみやすい顔をしたタイの東北部イサーンからの出身者も多く見かけられます。バンコクの街角や駅前で客待ちをしている、爽快な音を立てて走るタイの庶民的なランドマークのひとつである、トゥクトゥクの運転手は特にイサーンの人たちが多いです。

そのほかトラックの大型運転手や工場勤務、夜の商売系にも多くバンコクの人たちと比べると喜怒哀楽が激しいのが特徴です。タクシーやトゥクトゥクでぼるのもイサーン、レストランで微笑みいっぱいで迎えてくれるのもイサーンの人です。バンコクの旅行で、楽しい思い出同様にちょっと腹が立つシーン、いわば知らず知らずに人間くさい部分でイサーンの人たちと多く関わっていることになります。

フォランポーン駅

一般的にイサーンに行く機会はあまりありませんが、工場への出張やタイの奥様の実家へ行く日本人は多くいます。また、隣国のラオスのヴィエンチャンへ行く際にカオサン通りから直行バスが出ていますが、国境のタイ側の街のノンカイに宿泊する人もいます。そのほか、ノンカイまで列車でも行くのも旅行者に人気ですが、途中の街のコーンケーンやナコーンラーチャシーマー、ウドンターニーで降りてみて2泊ほどしてみるのも悪くありません。

タイは全土にバスの路線が張り巡らされているのでバスの移動が便利ではありますが、一度イサーン方面へ行く電車の利用をおすすめします。バンコクのフォランポーン駅からコーンケーンまではしんどいですが、ナコーンラーチャシーマーまでだとそこまで長い距離ではありません。

イサーンの市場

3等列車の車内はローカル色が強くバンコクからの帰省客が多く乗っていて、ベンダーの人たちが販売するタイのB級グルメを楽しめます。バンコクと違った素朴な空間が漂っていて、新しいタイの一面と触れ合う事ができるでしょう。

駅やバス停に着いてからの宿探しですが、ホテルやゲストハウスが多く集まる市街地まで少し離れている場合もあります。トゥクトゥクは料金交渉が必要で、荷物がそれほど多くなければ地域によってイサーンではバイクタクシーを利用するのも選択肢のひとつです。

食べ物はタイの中でも最も辛くトゥクトゥクでも少々ぼられることもありますがそれほど高くなく、人間性は温かい人が多いといえます。
近代化されるタイのイサーンの街も昔ながらの良さを残す

スポンサーリンク