ラオス国境のノーンカイのひとつ手前の大きな街といえば、イサーンを代表する都市のひとつのウドンターニーになります。ベトナム戦争時は米軍基地が置かれ、娯楽産業の街としても発展しましたが、目抜き通りはタイの発展を象徴するように近代化されています。

タイ東北市場

バンコクの伊勢丹に隣接する「セントラルワールド」と良く似た「セントラルプラザ」があり、中には日本食レストランの大戸屋とやよい軒があるので、食事に困ることはありません。

デパートの中には各国のレストランやセレクトショップがあり、まるでバンコクにいるようなお洒落な空間です。OISHIグループのレストランをはじめビュッフエスタイルのお店では、タイ人家族でいっぱいです。

セントラルプラザ

早速宿探しをはじめ、市内の最も中心に位置するめぼしいリーズナブルな宿を当たってみるとあいにく満室でした。直感的にセントラルプラザと逆方向を歩き、華僑のお店のご主人に尋ねてみると、とても親切でした。「高級なところか手頃な料金で宿泊できるのか、どのレベルがいいの。」といった感じで質問を誘導してもらい「安いところ」と答えました。

紹介してもらったところは「タイランド・ホテル」、ホットシャワーにエアコンやテレビ、家具付きで日本円で1,000円しないぐらいの料金です。ちなみにテレビはタイ語のみで、外国人観光客の姿は見かけませんでしたが1泊や2泊にはちょうどいいです。

優しくしてもらって気分良く街に出かけ、タイラーメン「バミーナーム」を注文して会計すると、最初確認した金額より少し高くなっています。女将さんは「ピセー(特別)」メニューと自慢げにいうのでカチンときましたが、「さっき叔父さんに普通のラーメンと言って注文したけど、女将さんってウソをつくのがうまいですか?」と言い返すと、最初の言い値に戻りました。

タイの東北の女性

タイでは時々カチンとくる時がありますが、人前で怒るのはタブーなので、言ってみるだけタダのような気持ちで気楽に構えるが一番でしょう。

気を取り直して市場巡りをすると、30代前後の細くて若い女性が包丁で豚肉をどつきまくっています。夫婦喧嘩をすると負けてしまいそうな勢いですが、タイの東北部の女性は働き者といわれるのが頷けます。

ウドンターニーの市場は、土地が痩せていて内陸部に位置するイサーンらしくバンコクに比べると新鮮な魚介類をはじめものの種類が少ないです。それでもカニ味噌や焼きおにぎりといった気になるものもあり、素朴なところもまた魅力的です。
素顔のタイに触れるイサーンの旅

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