バンコクから南西約170kmのところに、19世紀半ばに当時のタイ国王のラーマ4世が宮殿を建てたとされるペッチャブリーの町があります。アクセスはバンコクの南バスターミナルから所要約2時間半、フアランポーン駅からだと快速列車で4時間ちょっとです。

ペッチャブリー

ペッチャブリーの町には大きな病院や研究施設のようなものがあり、学術研究都市のような出で立ちです。駅から途中町の人たちに道を尋ねながら事前に決めていていた宿まで歩いて行きました。宿に近付くとお猿さんの多さに驚きますが、歴代の王様の避暑地だった町の西側にはミャンマーとの国境があり、ペッチャブリーはいろんな顔を持ち合わせています。

何の下調べもしなくて行ったペッチャブリーには、かわいいお猿さんがいっぱい住んでいる、通称カオワンと呼ばれるプラ・ナコーン・キーリー歴史公園があるのです。カオワンはペッチャブリーの町のどの方角からも見えるといわれる、町のランドマーク的存在です。丘の上にはケーブルカーで登ることができ所要約5分、歴代国王の宮殿や寺院があります。

ペッチャブリー

宿泊先のKhaowang Hotelはファンの部屋でテレビ、シャワートイレ付きで、日本円換算で1,000円しない程度。スタッフの対応と愛想から判断して今回は部屋の中を確認せずにチェックインして、暫くベッドに横たわると何か生き物の騒々しい気配がしました。

部屋の窓の外にはたくさんの愛嬌のよいお猿さんが、嬉しそうにこちらを覗いています。中にはお笑い芸人系のウケ狙いというわけではないのでしょうが、顔を見ただけで吹き出してしまいそうな表情のお猿さんもいて、猿社会も十人十色です。

夕食はホテルの近くで飲茶を食べましたが味も中々で、7皿食べてドリンク代込みで200バーツしない程度でした。近所を散策するとペッチャブリーの町の環境の良さが分かるようなシーンに出会います。

ペッチャブリー

のそのそと歩く牛や遊具で元気に遊ぶ子ども達、ホテルの前には見るからに人の良さそうな40歳前後のタイの女性が露店を出していますので、おつまみを買うのにも困りません。

最も困らなかったのは朝起きで、窓越しに元気の良いお猿さん達の賑やかな声がモーニングコールになりました。私だけでなくほかの宿泊客も同様だと思いますが、チェックアウトの時に誰一人文句を言っている様子がなく、つくづくタイの大らかさに感心します。

また、ペッチャブリーには、多くの仏像が安置されている神秘的な世界へ導かれる美しい自然の造形美のカオ・ルアン洞窟もありますので、機会があれば行ってみましょう。
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バンコクに近い元日本人町があったアユタヤ

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