アユタヤはかつてベトナムのホイアンやフィリピンのマニラ同様に、16世紀~18世紀頃まで日本人町があり、最盛期には約1,500人の日本人が暮らしていたとされます。日本人町の頭領の山田長政が有名で、2010(平成22)年にはタイで『ヤマダ アユタヤの侍』の映画がリリースされました。

アユタヤの街並み

現在ではアユタヤ市街から7kmのところに日系企業が約150社入っている「ローヂャナ・アユタヤ工業団地」があります。ロングステイで暮らす日本人も多く、今でも日本との結び付きの深さを知ることができます。

アユタヤといえば一般的に観光では、世界遺産の遺跡が有名で、バンコクからも近いので気軽に行くことができます。1351年 ~1767年に存在したアユタヤ王朝の遺跡には、日本人町も残っていて、歴史好きな人にはたまりません。アユタヤ遺跡をじっくり見て回るには、レンタルサイクルやバイクが効率よく、夜は入場ができませんがライトアップされた時間帯と象乗り体験が人気です。

アユタヤ遺跡

アクセスは電車が便利でバンコクのMRT地下鉄も乗り入れている、フアランポーン駅から所要約1時間30分~2時間で、特急か快速によって異なってきます。また、時間的に余裕はないが費用的に問題なければ日系やカオサンの旅行会社に申し込んでツアーに参加するのも良いでしょう。

個人で電車を使って旅行される際に気を付けておきたい点は、アユタヤ駅前にいるトゥクトゥクの利用です。可なり強気でふっかけてくるドライバーもいれば、宿泊先が決まっていない場合は料金に見合わないゲストハウスへ連れて行かれます。

アユタヤの個人旅行のポイントのひとつとしては、事前に宿泊先を決めておくのと同時に駅からの位置関係と距離感をあらまし把握しておいた方が良いです。2日ほどの滞在で施設面が気にならなければ駅を降りて正面を歩くとリーズナブルなゲストハウスが軒を連ねていますので、チェックイン前に部屋を見せて貰うのも良いでしょう。

アユタヤのボート

ゲストハウスには1日50バーツ程度で利用できるレンタルサイクルがあり便利ですが、たまにブレーキの効きの悪いのがあるので軽めに試運転してから自転車を選ぶ方が良いです。

駅前のゲストハウスの先には対岸のアユタヤの町へ渡る、ボート乗り場があります。料金は片道5バーツほど、所要2,3分で対岸へ到着する短い船旅ですが風情はありますので、アユタヤでの観光の際には是非乗ってみてください。

宿泊は好みによって分かれますが、欧米人との会話を楽しむのであればアユタヤ駅近くの「Saifon Guesthouse(サイフォン ゲストハウス)」で一杯やるのも良いでしょう。バンコクに近いといっても遺跡と駅周辺からちょっと離れただけでも、ほんとうのんびりしている町です。

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