先ずタイの人たちの体型ですが、男女とも背も横も日本人より一回り小さく、若い人には細い人をよく見かけます。観光ではBTSスカイトレインやMRT地下鉄を利用した場合に、それほど小さく感じないのは裕福なタイ人が乗っているからです。

バンコク

さて、会計ですがタイ特有であり中国や韓国にも共通点が見られますが、お金を持っている方が払うことになります。華僑系の会社での食事会やMRT地下鉄のホワイクワーン駅のレストランでは、面子の問題でどっちが払うかで壮絶な口喧嘩をしている光景が見られます。

タニヤ通りでは日本人の男性を囲んでタイの女性がお寿司を食べているシーンを見たことがありますが、細い体型に似合わずすごい食欲です。旅行者とおごって貰うタイの人たちでは、たいてい前者の方がお金を持っているので必然的に会計も支払うことになります。

タニヤ

会社勤めでは現地採用の場合には現地のタイの管理職の人たちとは、ポジションも給料もほぼ同じぐらいなので、おごることはほとんどありません。台湾では中国本土にない「AA制」に当たる、同じレベルであれば日本でいう割り勘で問題なく、バンコクでも一部浸透してきています。

また、タイの文化習慣のひとつに昨日ご馳走になったので有り難うと礼をいう習慣がないのには、びっくりしました。日本では通常お礼を言うのが社会人としての常識ともされていますが、タイでは昨日のことでもそれは過ぎ去ったことという認識になり、そこで有り難うはいらないとされます。日系の会社勤務で日本人の上司におごって貰った場合は、言うまでもなくお礼は忘れない方がいいでしょう。

そんな中タイで働く前、旅行中に親しげに声を掛けられ、ローカルレストランなどで知り合ったタイの人たちから誘われたことがあります。当日呼ばれていないタイ人も数人参加して、会計は全部こっちもちでした。職場で同じ部署やそのほか工場のスタッフに食事を自腹でご馳走することは、先ずありません。同じ会社で現地駐在員にねだるほど、世間知らずのタイ人も先ずはいません。

バンコク

つまり、ストレートにいえばカモにされたわけですが、観光でタイに訪れた際に馴れ馴れしく近寄るタイ人には少し警戒心を持った方がいいかもしれません。日本では通常誘った方、タイでは親しい友人との食事会でお金を持っている方がお金を支払います。まだ、それほどまでの仲でもないのに食事に誘ってくる人は一般的にタイでは非常識とされ、不自然だと思えば断った方が賢明です。

屋台でビールを飲みながら食事をしていて会計の時に、ちょっと今日はいつもより少しだけ高いなあと思ってお金を支払いました。数分後、知り合いのタイ人から「さっきはパッタイ(焼きそば)とビアチャン、有り難う」というので、何のことだろうと思いました。

「あれビールはチャンでなくてシンハーを飲んだつもりだが」と考えていると、どうやら早めに食べ終わりツケが効くかどうかこっそり隠れて見ていたそうです。過ごしやすいタイだけあって、ちょっとビールが多めになるとついつい油断してしまいがちになります。

華僑系の会社は日本人が3人働いたとしても通常同じ部署ではなく、日系も工場関連は別として接待以外で同僚と一緒の飲み会も少ないので、タイ生活はいろんな意味でストレスがたまりません。

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