シンガポール以外の東南アジア諸国のほとんどに、二重価格が存在すると言って過言ではないといえます。以前中国で留学中に数ヶ月ほど居候でお世話になった某大企業のOBの方からタイで仕事探しに旅立つ際に、現地では2割増しで騙されるぐらいの方が精神的にも良いと教えていただきました。

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有名な観光地の中には二重価格どころか国別に入場料の価格設定をしているところが、タイにはあります。最も高いのがアメリカと日本、次にドイツやイギリス、フランスなどのヨーロッパ各国が名前を連ねています。タイ人よりちょっと高い料金が中国人なので、いろんな国の人になりきって入る楽しさもあります。

高級リゾート地で知られるホアヒンの外国人が多いツーリストエリアのビザ屋さんは、堂々と欧米の国別料金の看板を出しています。同じビザメニューで一番上のアメリカの半分以下なのが南ヨーロッパの国々でした。旅慣れている欧米人もまたネタ的に楽しめるので、結構繁盛しているようです。

タイ北部のパヤオ

レストランのチェーン店やホテル、ゲストハウスでの二重価格というのはあまり聞きませんが、長距離バスや地方の駅とバスステーションを結びローカルバスでもたまにあります。現地人化すると金銭的にはやや徳をする場合もありますが、日本人らしい格好をしていた方がよりいい思いをすることの方が多いです。

確かに存在する二重価格の中でもっともそれが解るのが、タイのランドマークのひとつのトゥクトゥクです。タイ国内屈指の観光都市のチェンマイでは、乗り合いバスのソンテウでも2~3倍ほど高い時があります。

チェンマイの市場

あまりにもぼられると頭に来ますが、タイではお金を持っていることはステータスとされているので、時と場合によってはいいこともあります。日本人クラブが局在するタニヤのお店でいつもより少し高く請求されていて、ムッとしたお客様がいましたが、状況を説明すると納得されました。本心を追求するとワリに合わないこともありますが、マイペンライで気持ちを切り替えて、次の楽しいことを見つけるのがタイでは一番です。

タニヤ

マレーシアのペナンではタイほど二重価格が少ないように見えますが、チェリアストリート界隈のローカルレストランの中には幾つかあります。会計の際にちょっと高いので説明を求めたところ、高級茶を出したとの内容です。なるほど道理で美味しかったので、ここは高級茶が飲める最高のお店だとこの町の人たちに宣伝してあげるよと言うと、料金が直ぐに安くなりました。

タイの人たちの中にはお天気屋さんがいて、時々冗談が通じない場合がありますので、笑いながら軽くツッコミを入れる程度の方が望ましいでしょう。

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