バンコク観光で宿泊と言えば、大まかにシーロムとスクンビット界隈が先ず浮かびますが、ファラーンポーン駅周辺もひとつの選択肢と考えて良いでしょう。特にアユタヤ観光やバンコクがメインではなくて北部の都市のチェンマイ滞在などを目的とする場合であれば、尚更です。

ファラーンポーン駅周辺

バックパッカーに人気なのがステーションホテルとザ・クルンカセム・スリクルン・ホテルですが、日本や欧米のロングステイの人たちがタイへ長期滞在するための玄関口でもあります。日本人のツアーグループの宿泊や広東料理の食事での利用が多いのは、ファラーンポーン駅から徒歩15分のツイン・タワーズ・ホテル・バンコクです。

ステーションホテルの入口にはチェンマイから来た、あるいは今から行くという初老の欧米の男性陣がお喋りを楽しんでいるので、英語が出来る人は一緒に参加するのも良いでしょう。近くには食堂やコンビニ、香港ヌードルのお店があるので食事にも便利です。

ファラーンポーン駅周辺

駅の周辺は昔ながらの下町といった感じで、物価も安いので旅のついでに理容室の利用や日本帰国前の人はズボンやTシャツを購入するのもいいかもしれません。日本で言えば上野駅前のような雰囲気で、市場の中ではイサーン(東北部)に里帰りする若い人たちがメコンウイスキーやチャンビールで一杯やっているのが印象的です。

あまり人との関わりを求めなくてチープな宿がいいという人には界隈では最安値の部類に入る、日本円で1泊1,000円しない程度のSRI HUALAMPONG HOTEL新華南峰旅社がおすすめです。施設自体は古く第一印象が無愛想なご主人、まるで昔の香港映画に出て来そうな感じで何ともたまりません。

ファラーンポーン駅周辺

ファラーンポーン駅は国鉄の始発駅でというだけでなくMRTが乗り入れていますので、シーロムやアソーク、ラチャダー方面へ乗り換えなしで直接アクセスできます。バンコクのアパート探しや日本食を食べにいくのにも便利ですが、ファラーンポーン駅界隈には何といっても徒歩圏内やバスで直ぐのところにチャイナタウンがあります。

活気に包まれたヤワラーと呼ばれるバンコクのチャイナタウンのレストランで、フカヒレや燕の巣のスープといった日本では高級とされている料理がリーズナブルな料金で楽しめます。

今後はなくなるかもしれませんが、ファラーンポーン駅周辺の名物と言えば、「イサーンの担ぎ棒の女性」と昔から言われています。担ぎ棒の女性がゴザを引いてそこに座って、一緒にタイウイスキーを飲むいわば移動屋台の一杯飲み屋です。おつまみはパパイヤサラダで知られるソムタムを作ってもらえ、ウイスキー代込みで200バーツほどですが、女性はお酒が強くボトルも小さいので直ぐに1本空きます。

客の大半は同じ出身のイサーンの男性で、欧米人の若い人や日本人のお客さんも時々います。お酒の質がいいとは思えなかったので、2本目のウイスキーにいく前に退散しました。

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