タイの人たちが考える、外国人ってどう何だろうと思ったことがあります。西洋人を指すファラーン(法郎)と呼ばれるタイ語は広東語由来の言葉ですが、タイ人は元々フランス人をそう呼んでいたそうですが、現在は欧米人全体を意味します。

日本のアニメ好きなタイ人

ファラーンを好きなイサーンの夜のビジネス系の人がいますが、1997(平成9)年に起きたアジア通貨危機で大損をしたという、中にはアメリカ嫌いのビジネスマンもいます。プレミアリーグのサッカーやクイーンズ・イングリッシュのBBCワールドニュースがタイ国内で放送されていることもあり、イギリスにはいいイメージを持っている人が多いです。

また、タイの人たちの心の支えでもあり絶大なる人気を誇る故プミポン前国王がスイスのボーディングスクールに通っていたこともあり、知識階層の人たちは欧州の文化が好きです。

ナコーンパノム

バンコクのファラーンポーン駅から美味しいフカヒレの店が何軒かあるヤワラート一帯に華僑が多く住んでいます。そこで、中国人になりきって言葉も中国語を使って散策した際の感想について述べてみます。

ファラーンポーン駅前の食堂で食事をしていると、華僑の年配の人たちから声を掛けられました。年配の人たちの子どもの頃、学校で中国語の授業が廃止されたので、懐かしさを感じているのでしょう。

ファラーンポーン駅からヤワラートまで歩いて行く際に道を何度か尋ねましたが、とても親切に教えてもらいました。お茶休憩で一服やレストランで食事をしていると、タイの商売人は洞察力があるので、日本人と解ると満面の笑顔に変わり話も盛り上がりました。

プロンポン駅界隈のファラーン好みのバー

華僑に限らず日本人と結婚していているタイ人も多く、家族が暮らしている日本の都市の名前をいわれることも多くあります。中国や台湾の留学では同じアジアの中で一番お金持ちと思われている日本人、私たちにとって東南アジアの中で最も暮らしやすいといわれるタイ人のカップルは必然的に多くなります。

中華系の人たちで若い人ほどタイ人としてのアイデンティティーが強いのは、シンガポールと同じと考えて良いでしょう。いわばアメリカに住む日系人は、日本人のルーツを持つものの国籍は既に変わって今は日本人ではないと考えているのと同じです。

エジプトやイランの人みたいにこてこての親日家ではなく、同じアジア人同志でも考え方が一部異なっていたとしても風貌や趣味が似ている良いお友達と思っている場合が多いです。日本料理というイメージだけで美味しいと思っているよりも、和食のレストランが多い台湾やタイではいろんな料理を食べて、日本のお寿司やラーメンは好きと感じるとの同じでしょう。

言い換えれば、日本人の中にも気が合わない人もいるものの最も付き合いやすい外国のひとつと考えているのが、うれしいです。

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