現地の生活が長くなればその国の人たちに似てくるとよく言われますが、タイも決して例外ではありません。先ずタイ飯を食べる割合が多くて日焼けを気にしなくなると、色が黒くなりやすいので、女性の人は日傘を用意するなど紫外線対策をしておくと良いでしょう。

バンコクのチャイナタウン

面白いことに雨の日に男性はビニール袋を頭に被りますが、タイの若い女性の中には雨以外の晴れの日の日傘は大切なようです。それだけタイの女性にとって、色が白いことはステータスであり、上品でお金持ちといったイメージになっています。

タイ語の発音が上達すると心持ち鼻が丸くなったような感じがしますが、愛嬌の良い顔になったことの証なのでむしろいいことと思えます。現地化で一番顕著に現れるのが物忘れで、旅行でタイへ来たときにメニューを何度かレストランのスタッフから聞返されたことがある人も多いと思いますが、同じような感覚になります。

バンコクの街角

相手をよろこばせるためやビジネス上大きく見せることも必要で、タイの中には法螺ともとれる会話をする人がいます。バンコクで知り合ったタイ在住が長い日本人は野球が得意だったようですが、会う度に数字が上昇しているのには笑えました。はじめて会った時に高校時代の遠投は100m、次に120mでいつの間にか150mになっていましたので、ギネス級です。

一番暑い時期の3月~5月に大きなホテルが近くにないようなバンコクの街を歩いていると、何度も同じ道を歩いている自分がいますが、感覚が自然と緩くなります。

そんなこともあって、タイの現地採用で最も好かれるタイプは、より日本人らしい人です。きちんとレスポンスが出来る上に誠実で礼儀正しい人は、お得意先の日系企業からの評価も高いです。タイ社会にはまり込むことも必要ですが、ありきたりの嘘や難題の際にはメールの返信が全くないなど現地化してしまわないように、時々我に振り返ってみるのもいいかもしれません。

バンコクの水上ボート

中国の広東省で働いている旅仲間の女性に電話をすると、はじめの頃は真面目すぎる日本人といい加減な中国人の両極端で嫌気が差したといっていました。彼女は仕事がハードな時は適当な中国人、だれている時はきちんとする日本人がいいといった、「状況に依って頭を切り換えると外国生活って楽しいね」とヒントを与えてくれました。

また、タイも日本も実業家で成功している人たちには、寛容で口が硬いという共通点があります。タイでは極秘の話では南国の人たちにはあまり馴染みがない、サウナで経営者同士がビジネスミーティングをすることもあります。

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