チェンライで米作りやタイ北部の山岳民族の村で暮らすといった、現地のタイの人たちに囲まれた生活をしている日本人がいます。こちらはバンコク郊外のナコーンパトムで働くことになったのですが、会社の寮に住んでいたので私以外の日本人はほとんどタイ人です。あとは台湾人一人と中国にグループ会社があるので、定期的に中国人が2ヶ月ほど数人で研修に来ます。

タイのローカルな街での暮らし

会社の中の技術アドバイザーと日本の会社営業担当の日本人と日中は話すこともあり、それほど不便に感じず、タイ人の工員とその家族が暮らす中での工業団地の生活は想像以上に楽しいです。ナコーンパトムの在留邦人数は200人超、大手の食品の日系企業やゴルフ場の管理職の日本人と仕事では面識があっても、平日の仕事帰りのプライベートでは日本語の環境はゼロです。

ナコーンパトムにはドンワイ水上マーケットやラーマ6世ゆかりのサナーム・チャン宮殿、世界一高い仏塔で知られるワット・プラ・パトム・チェディなどの観光スポットがあります。それでも土日は正直いって日本人と日本食が恋しくなってバスを乗り継ぎバンコク市内に出て、スクンビットやカオサン通りに行きました。

タイの市場

貿易実務担当だったので車の支給はなく、ちょっとナコーンパトム市内のスーパーのロータスまで8番ラーメンというわけにもいきません。

バンコク郊外生活で以前は伊勢丹で中国の広東省の日清製造の豚骨や味噌などの日本の袋入りラーメンを買うのが楽しみでした。現在は出前一丁のパッケージに似たタイの日清が作った10バーツの豚骨ラーメンが販売されているので、便利です。

平日の食事では日本食が近くにない分だけ袋入りラーメンは、精神的な大きな支えとなります。タイの日系ではなくローカルの工業団地の生活では一切タイ語になり、一部中国が通じる場合がありますので、語学をレベルアップしたい人には向いています。また、ホワイトカラーのタイ人スタッフは自宅からの通勤となり、工業団地に住むのは主にタイの東北部と北部から来た出稼ぎの人たちです。

タイの日常生活

近くにクリーニング店がなく特に問題なかったのですが、オフィスにいる女中さんにあたるメーバンからの誘いもあり、ズボンとワイシャツの洗濯を毎日頼みました。メーバンはちょっとしたお小遣いが必要な感じで、クリーニングの仕上げも抜群で洗濯代込み、ズボンとワイシャツ合わせて30バーツで契約成立です。

24時間体制のガードマンが常駐しているので生活面も安心ですが、唯一気になる点はカーテンと窓を開けていると日本人が珍しいのか子ども達が覗きにきます。タイの子ども達は可愛いですが、流石に部屋にいるときはカーテンをほとんど閉めています。

工業団地での最大の楽しみは夜に商店でビールを買って、併設されているテーブルがある椅子に座って飲むことです。串揚げやイカ焼きの移動販売の屋台も出ていて、行き交う穏やかなタイの人々を眺めるのが何ともいえません。

食事は工業団地にある社員食堂利用なので平日あまりお金を使わない分、土日はバンコク市内で日本食三昧ですが、バンコク郊外の生活では1年で貯金もしっかりできます。
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