タイ生活が長くなると当然悪いところも見えてくるし、長くなればなるほど何らかの形で嫌な経験をすることもあるでしょう。長く住んでいる人で悪口をいう人もいますが話を聞いていると、何だかんだいってやっぱりタイのことが好きなのだと分かります。

タイの街並み

毎年日本の冬の時期にバンコクやチェンマイの日本食レストランなどで出会った日本人の中で、次はマレーシアだ、ミャンマーだという方もおられます。中期滞在の避寒地の次の候補地を探しながらも結局、タイに戻ってきているのが笑えます。

マレーシアのペナンをはじめ下見には行かれているようですが、総合的にいいのが矢張りタイということになってくるのでしょう。そこで、近隣国とタイを比較しながら現地の動向をまとめてみました。

シンガポール街並み

2017(平成29)年にプレスリリースされた世界の都市総合力ランキングで東南アジアではシンガポール、バンコクに次ぐ第3位がマレーシアの首都KL(クアラルンプール)です。ロングステイで人気のペナンをはじめタイ同様に人気の土地で公用語が英語で暮らしやすいですが、ビールに関しては日本より高いのでお酒好きにはちょっと辛いです。

仕事では英語は必須になり、プラス中国語ができれば人材派遣会社からの仕事のオファーも多いです。

シンガポールや香港はビジネスマンとしてチャレンジするにはアジアの中でも特に魅力的ですが、一般的な物価はそれほど変わらないものの家賃に関しては日本より高いです。

日系企業進出数の増加とそれに伴う雇用の拡大で現地採用のチャンスが多いのがベトナムで、今後さらに人気が高まると予測されています。国全体のインフラはまだまだタイの方が進んでいて、ベトナムは勝ち気な人も多いですが、不器用な性格からくるものがほとんどで根は悪くありません。将来的にはタイとベトナムを中心とした大きな経済圏が出来上がるかもしれません。

サバナゲット

1990年代初頭にインドシナ戦争のあと疲労した近隣国経済の牽引役として「戦場から市場へ」の政治スローガンを掲げたのが、当時のタイの首相でした。タイをリーダーとしてベトナム、ラオスとカンボジアを含む「バーツ経済圏」の計画は1990年代後半に計画が頓挫しました。ただ、日本の財界人は経済用語として今でも「バーツ経済圏」を用いて、各国間の動向について説明をしています。

中でもカンボジアは経済特区を設け外資系企業の誘致に一定の成果が現れ、ラオスは大きな工業団地はあるもののまだまだ埋まっていません。何かをはじめるのであればミャンマーを含めて出来上がっていない国へ行くのも選択肢のひとつですが、個人旅行の快適さや現地での暮らしの便利さを比べるとまだまだタイには及びません。

ミャンマーには標高6000mに近い山もあり、潜在的な観光資源に関しては東南アジア屈指といわれています。タイはアセアンの工業生産の中心地のひとつで、近隣国の観光の拠点でもあるので地理的条件が国の安定の大きな要因でしょう。
タイに移住

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