東京に住む30代前半の女性の未婚率は何と40%を越しているとされ、草食男子と入った言葉を耳にしますが、日本は地方を含めて全体的に晩婚化の傾向にあります。それ故に40代になると未婚率が半分程度に下がりますが、タイの男性は20歳半ば、女性は20歳ぐらいでの結婚が最も多いといわれています。

チェンマイの子ども達

タイは日本と違って男女とも17歳から結婚が可能で、田舎に行けば行くほど早婚で10代のうちに結婚して出産というのも多く、随分昔の日本のような感覚です。首都バンコクでは30代後半の未婚率が約20%で、日本と大きく異なる点は晩婚が少ないことです。

タイでは男性が女性の2倍いるのではと言われる人もいますが、実際の統計で確認すると明らかなイメージ先行によるものでしょう。男性が5%ほど多く、街角や市場では圧倒的に女性の数の方が多いのは確かです。

タイのイサーンの市場

働き者が多いタイの女性ですが、学生時代も勉強熱心な人が多く、学歴も一般的には男性より高いといえます。ホワイトカラーの職場においては男性よりも2倍以上は悠に超える女性スタッフが働いています。

タイの会社のマネージャー職は男女ほぼ同数ですが、経理部長は女性が多いです。経理部のほとんどが女性で、兎に角どこも人数が凄いので会社からすると如何に大事なセクションかが解ります。

バンコクの30代~40代の女性の未婚者の中には、学歴が高く海外留学経験者で英語や中国語が堪能な人も多いです。外見も日本人と変わらないほどお洒落で仕事もできますので、結婚相手の理想も高くなります。

BTSプロンポン駅

子どもの時に可愛がられて育った男性がタイは多いため気持ちが優しくていいのですが、女性からすると競争心がなくてだらしないと映る場合もあるようです。そうなると教育的にもタイの中では比較的厳しく育てられた華僑や印僑系の人たちに人気が集まるのは、自然な流れです。40歳以上の現地で働く日本人男性がタイ人と結婚することが多いのも同じような現象といって良いでしょう。

タイではくじ引きによる2年間徴兵制がありますが、南部の町のハジャイをくまなく歩いていると別れを惜しむ涙で顔がくしゃくしゃになっている若いカップルを見かけました。日本の昔の青春ドラマのようですが、タイの習慣であまり複数年以上の間待ち続ける、遠距離恋愛の概念は華僑の客家人以外はないといえます。日本でもあまり現在ではその類いの恋愛を聞かなくなったので、ある意味では現実的ですが、タイの方が進んでいるところもあります。

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