1回目の記事「タイの留学事情について~欧米編」

タイは多様性の国ですが、欧米の留学に関しては日本ほど行き先も言語も幅広くありません。留学で一番人気なのが英語で、イギリスとアメリカに人気が集まっていますが、近場のマレーシアも多く、オーストラリアやニュージーランドに行く人たちも近年増えています。

タイの街並み ナコーンサワーン

タイでの旅行や生活で中間層以上から富裕層にかけて地元の人と仲良くなると、外国についての話題になることもあります。また、英語や中国語を話す日本人を見かけると、どこで留学したのか聞かれることがあるかもしれません。

プミポン前国王はスイスのローザンヌで、幼少期から青年期の18年間を過ごされたことで知られています。世界のロイヤルファミリーの子ども達が学ぶボーディングスクールへ通われ、1537年開設のたいへん由緒のあるローザンヌ大学では法律や政治学などを専攻されました。

BTSスカイトレイン

スイスのボーディングスクールは学費がアメリカやイギリスよりも高く、施設の素晴らしさも高級ホテルなみのところがあるほどで、世界一といわれています。また、ローザンヌは2020年に冬季オリンピックが開催され、世界トップクラスのホテル経営とおもてなしを学べる学校があります。

タイの人たちにとっての人気の外国と言えば日本と欧州ですが、バンコクやパリ、スイスやドイツへ行く日本人観光客も多いので嗜好も良く似ています。

タイではイギリスも昔から憧れでしたが、現在は中流階級の所得が上がり留学生の数も今後増えていくでしょう。タイの人たちにとって最もメジャーな英語のニュースはBBC World News、サッカーはプレミアリーグなので、それだけイギリスに親しみを感じています。

ホアヒン

ちなみにタイでの英語の教師の月収は65,000~77,000バーツ、2017(平成29)年10月現在のレートでは1バーツが約3.4円です。日本円換算で月22万円~26万円になり、物価を考えると中々いい暮らしができるので、欧米の英語教師にもタイが人気なのがわかります。

アメリカの大学で医学を学んできたタイの人たちも多く、脳梗塞の治療など一部の医療に関しては日本より先進的と聞いたときは、びっくりしました。確かにバンコクやチェンマイといった日本人が利用する大きな病院の施設やサービスの素晴らしさを考えると、納得します。

バンコクやチェンマイでは小さな医院や街中にある薬局でも、英語や中国が通じることがありますので、外国語ができる人であれば言葉には困りません。ただ、医療費が高いのでタイへ来られる際には海外旅行傷害保険や駐在員保険といった目的や用途に合わせての保険の加入をおすすめします。
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タイの留学事情について~アジア編

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