バンコクをはじめ都市部では毎年確実な高度経済成長を遂げ、中流階級の所得の向上に伴って外国へ留学するタイの若い人たちが増えています。

パヤオの市場

一方で北部や東北部の農村との格差は解消せず、外国へ研修目的で働きに行くタイの外国人技能実習生の数はそれほど減少しているわけではありません。

EPA(経済連携協定)を結んでいるベトナムやフィリピン、インドネシアの看護師の人たちが、外国人技能実習生として日本の医療現場で活躍しています。今後、外国人技能実習生として日本の病院や介護施設で働くタイの人たちも増えると予測されています。

パヤオの市場

タイはメディカルツーリズムの先進地域で東南アジア屈指の医療大国であり、看護や介護に従事する人たちは北部出身者が多いといわれています。タイの北部の人たちは、シャイな一面もあって日本の昔の日本人と似ている部分もあって、高齢者にウケがいいと思われていますので期待が持てます。

パヤオをはじめタイ北部の若い人たちの中には、台湾や韓国へ外国人技能実習生の立場で、出稼ぎに行く人も比較的多いです。イサーンと呼ばれる東北部の人たちは、日本への出稼ぎが多いという印象があります。

月収は約12万円で、手取りは食費と水道光熱費を含む住居費を差し引いておおよそ7万円前後です。2017(平成29)年11月より従来の外国人技能実習生として日本で働くことができる期間が2年間延長、最長5年間働くことができます。

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日本のスーパーでどこか聞き慣れた言葉を話す、若い東南アジア系の女性のグループを見かけました。どうやらタイのイサーンの人たちのようで、商品と値段のチェックを丹念に行なっていました。贅沢はしていないような感じですが、お菓子だけは少し多めで、甘いものが好きなのはどの国の女性も同じです。

世界的に見ても特に住みやすいタイを離れて日本で最長5年働くのか解りませんが、一般的な期間の3年間の滞在生活の中で、目標額の貯金をして帰国する人も多いでしょう。日本の工場に勤務していたローカルレストランのオーナーや台湾の工事現場で働いていたという、中国語を話すタイの若い人たちと出会ったことがあります。

中国留学中に頻繁にお酒を飲んで盛り上がっている男子生徒と比べると、女性は勤勉で中国語の上達が早かったです。学校の近所のスーパーの大売り出しの商品やウォーターサーバーにつけるような大きな水などを購入するといった、経済概念があるのも女性の留学生でした。タイは女性がしっかりしているとよく聞きますが、国内外でのタイ人との触れあいや実際現地で暮らしてみるとそれを実感する光景に出会うこともあるでしょう。

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